2011.10.14
晴天。バスでレイリアへ移動。
少し早めに着いたので、グリンピースのスープをカフェで頼んだ。
体に染み込み、ほっとする。
14時ころ現場に入る。
Ateneu Desportivo de Leiriaでコンサートをするのは2度目。
いつも温かく迎えてくださって、とても嬉しい。
今回のレイリアでは私のコンサートと、ダンスパフォーマンスの
Hajime Fujitaさんも前座で出演していただいた。彼の作品「Perder」はポルトガル語で”失う”という意味。
真っ白い紙が青く染まっていく。沈黙の中じわじわと青く青く。音が聴こえない、ただ染まっていく。ただそれだけのことが少し不気味でもあり、美しくもあった。
そして、今回の私のコンサートの中で、2人の東北の方の写真の上映をさせていただいた。
宮城県の
友哉さんと岩手県大槌町の
丸に四つ目菱 さんの写真。
3月11日のあの日から約7ヶ月が経った。ポルトガルの人々の記憶にはもう遥か遠くのできごとになりかけていた。私とスタッフは、あの日から今もまだ続いている東北の人たちのことを少しでも知って欲しいという想いがあり、今回実現することができた。
写真の上映のとき、ポルトガル人のおばあさんが東北の震災についてのテキストを読み始め、私のギターが静かに紡ぎ、そして会場に少しの戸惑いと沈黙のざわめきがシンっと5分間一人一人の心の鼓動が聴こえ、会場を包んだ。
友哉さん、丸に四つ目菱 さん、本当にありがとうございました。
お越し下さった皆様ありがとうございました!Muito obrogada!
(歌った曲目)
1.Canção de Gondola /ゴンドラの唄
2.Travessa da Espera
3.Praça das Flores
4.Borboleta/チョウチョ
5.Chocolate
6.Jardim dos Pirilampos/ホタルの庭で
7.Sakura/さくら
8.Ave da Aurora
9.PAPAGAIO DE PAPEL
10.Rua de Baixo
11.Rita/リタ
12.Grândola Vila Morena
(アンコール)かもめの住む街
(1.詞 中山 晋平(Sinpei Nakayama)/曲 吉井 勇(Isamu Yoshii) )
(7.日本古謡)
(2.3.8.9.10 詞 Tiago Patrício /曲 Hana Kogure)
(12. 詞曲 José Afonso)
(他.詞曲 Hana Kogure)
折り紙の椿の花。当日のパンフレットに添えました。
Hajime Fujitaパフォーマンス「Perder」
写真の上映の様子。