外は雨が降っている。
明日、冷蔵庫を知人に引き取ってもらうので、冷蔵庫は空っぽになった。
食材はダンボールに入れて、ベランダに置くことにした。
雨に濡れないか少し心配。
窓の外をちらりと気にしながら、
ポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソアの「ポルトガルの海」を読んでいる。
リスボンのバイシャ・シヤードの駅の近くのカフェにお客さんに混じって、椅子に座った彼の銅像がある。
初め私は、その銅像をパフォーマンスの人かと思った。あまりにも人々に溶け込んでいたから。
彼はフェルナンド・ペソアの名前以外に、3つの異名で詩を書いている。
全てひとりひとりの人生を歩んでいるペソア自身とは全く別の詩人だ、ということらしい。
詩集をめくるとポルトガルの海風の匂いがします。
もう少し読んで、今日は眠ることにしよう。
窓の外の、雨の匂いも混ざってきたかな。