お風呂上がりに、アパートの共有スペースの廊下でひとり外を見ながら、お酒をちびちび飲んで寝るのが日課になった。今日はアパートの下を猫が一匹(白がベースの黒のぶちのたぶんメス猫だろう)通り過ぎた。私がニャーオと鳴くと、振り向き、また私がニャーオというと、きょろきょろした。怖がらせようとしたわけではないけど、何度もきょろきょろしながら、タタタターと走っていってしまった。
ぐびっとお酒を一口飲んだ。今日は梅酒だ。ポルトガルでは、甘いお酒はモシュカテールというお酒をよく飲んでいた。ポルトガルといえば、ポルトワインの方が有名だし、立派だが、私は安いモシュカテールをよく飲んでいた。なぜかなーなぜだろう。安かったからかな?!そしてどちらもとても甘い。
甘いモシュカテールの歌をルララと作っていたが、最後まで作れず、断念し。。でもメロディーだけ残って、詩人のTiagoと作ったポルトガル語の歌「Rua de Baixo」になった。日本ではまだ一度もうたっていないけれど、良い歌なのよ。「あなたは坂道を上って行くのね、私は坂道を降りて行くわ、あなたと交わることはもうないかもしれない。けれど、もし私に会いたくなったら、Rua de Baixoにあるあの店に来て、私はそこでモシュカテール片手に歌っているから。」
月がぼんやり綺麗だ。もう一口ぐびっと飲んだ。